EL COCODRILO CLUB

雲外蒼天 イツニナッタラハレルヤ キューバとかサルサとかウチノサムライとか

妄想は止まらない

いつものスーパーへ行ったら、

一家族一人、入店にはマスク着用のお願い、となっていた。

支払いでお金やレシートを受け渡すのもトレイ越し。

よくお釣りを渡す時に、小銭を落っことさないようにキュって手を握ってくれる優しい店員さんがいたけど、ああいうことももうない。

 

妄想スタート。

スーパーの入り口にガタイのいい黒服がいて、ドレスコードを確認するかのように入店する客のマスク着用をチェック。

「当店入店の際は、とっさのマフラーぐるぐるはご遠慮ください。政府支給、市販、お手製のマスクの着用をお願いしております」 

これにてマスクなし排除。

老夫婦が二人で入店しようとしたところを、

「当店では一家族様一名様の入店でお願いしております。奥様が入店されご主人様はお車でお待ちになるとか」

荷物係としてついてきた夫を排除。これは妄想というより私の希望。

「当店では現金でのお支払いを極力お断りしております。クレジットカードのお持ち合わせ、○○ペイの残高を確認の上、ご入店ください」

よく言われる「感染経路不明」の理由の中に、現金のやり取り、というものがあるのではないかと思いません?コンビニ、ドラッグストア、セルフレジ、ATM、銀行窓口の固定資産税とかの支払。何気にやってる現金払い。

黒服が私を確認して、

「いらっしゃいませ、いつもありがとうございます。マスクありお一人様でクレカ払、目的意識がはっきりしていて店内滞在時間最短の美しいお客様、お待ちしておりました。どうぞお先にご入店ください」

VIP待遇だわ。

このまま妄想が続くのかと思いきや、

ちょうど私は前の人から1m下がったところでいい子にしてレジ待ちで並んでいたんですけど、その1mが横へ移動する用の通路だったわけ。

その通路に並ぼうとしたそのおばさんが、私に気づき、

「これって並んでるってこと?」

紛らわしい立ち方してるわねと言わんばかり。

「そうですけど、下がって並んでるんです。床のシールはここにはないけど」

「じゃあ、あたしはあなたの後ろに並べってことなの?」

「そうなりますけど」

「じゃあ、あたしはそっちの後ろにするわっ」

と、隣のラインをめがけて私の後ろを通り過ぎざま、押していたカートでがっつんって、わざとっぽくなく、でもわかるように私を押すではありませんか。憎たらしいやり方です。

うかうかぼけっと妄想してもいられない。

でも、この黒服妄想、妄想でなくなるかも。