EL COCODRILO CLUB

雲外蒼天 イツニナッタラハレルヤ キューバとかサルサとかウチノサムライとか

super turistica 9


音楽。

よい音楽は体に入る。
よい音楽が体に入ると、じっとしてはいられない。
だからダンスというのは、よい音楽の結果にすぎないということ。
このシンプルな図式を再確認。

だからたとえCUBAにいて有名どころのバンドのライヴを見ても、
たとえそれがどんなにテクニカルな音であっても、
音楽を提供する側に、聴く側の一体感をあおるものがなければ、
それはただCDを聞き流すのと同じことになってしまう。ということ。

たとえばBAMBOLEO。
東京で見たときはあまりいいとは思わなかった。
言葉が通じない分を補うためのファンサービスはもりだくさんだったけど、ものたりなかった。こんなはずじゃないという感じ。

でもBAMBOLEOのライヴの日。
こころなしかまず白いシャツの人が多い。
白はハレの色。
今日は楽しみにしてるぞっていう、うきうき気分が店の中に渦巻いてる。
ライヴ前のDJもほとんどキューバもの。
そんなこんなで嬉しくて踊っているうちに始まってみたら、やっぱりこういうのがほんとなんだなっていう展開。

乾いたスポンジみたいに、自分がちゅーちゅー音楽を吸収してるのがわかる。
音に身を任せていたら、いつのまにか体が動いている。
これこれ!こういうグルーヴが体験したかったこと。

TANIA姉さんが歌の中にCHARANGA HABANERAやMANOLITOやTELMARYのヒット曲を混ぜ込んで、お客にコロで答えろとあおったとき、全部知ってる歌でよかった。一緒に歌えて楽しめてよかった。とつくづく思った。

ライヴが終わっても私の興奮は覚めやらず、そのままねじのとれた人形みたいにずっと踊り続けてた。
帰り道も覚めないまま、次の日も一日ぼんやりにまにまと余韻を楽しんで。