EL COCODRILO CLUB

雲外蒼天 イツニナッタラハレルヤ キューバとかサルサとかウチノサムライとか

REGGAETOMANIA vol.36

DJになるなんて考えたこともなくて、なんにも知らなかった頃に買ったキューバ音楽の歴史の本を時々読み返すのだけど。
その本は、世界史に絡めながらわかりやすくキューバ音楽の歴史が解説されてるもので、特にSON、MAMBO、CHACHAのブレイクのあたりにくると、その頃のミュージシャンの名前や写真が盛りだくさん。
でもそれは私の知らない時代のこと。悔しいけれどその大全盛は、CDや写真で思いはかるくらいしかできません。
この本は2000年の出版で、音楽的にはLOS VANVAN、ADALBERTO ALVAREZ、CHARANGA HABANERAなどサルサバンド大活躍のところまで、政治背景としてはエリアン君事件のところで終わっています。

で、この後に何が起こったのかというと、2005年GASOLINAあたりから火がついたレゲトンブームです。
本の中には、キューバ人はなんでも貪欲に自分のものにし、口にあわなければ自分の味付けにどんどん変えてしまう。
とも書かれています。
まさに、プエルトリコ発祥のレゲトンがいまやクバトンというジャンルを確立して、キューバ人の胃袋を満たしているのだなと納得してしまいます。

しめしめ、と思うのです。
1920年代のラテンブームは想像するしかないけれど、今私はこのレゲトンブームの真っ只中にいて、ネットという手段があって、たいていの音源はほぼリアルタイムで手に入れることができるのです。
ほんの数年前まで、日本でCDが発売されるのを待っているしかなかったのに、最近はキューバで今なにがはやっているのか知ることも聴くこともできるのです。
いいときにいあわせたものです。

将来、もしこの本の続きが書かれるようなことがあったなら、そこに並ぶアーティストたちを自分のことのように嬉しく思うでしょう。
だって、それをリアルタイムで知ってるんですから。

あの頃あたしたち、キューバ人の真似をして腰かくかくで踊ったものよ。
あんなふうにはできなかったけど、でも、えろかわいいって言われたものよ。なあんてね。

雪を見て涼しいと思うか、ニットキャップを見て暑苦しいと思うか。笑。
音がちょっととぶのが惜しいけどよしとしよう。知らないでいるよりまし。

YULIEN OVIEDO CON BLAD MC
VUELVE

http://www.youtube.com/watch?v=nc2GtbnYwPY