ウチノサムライは釣りが大好きで、魚の名前とか習性にもとても詳しいけれど、生魚も普通に食べる。
「日本の食べ物で何が好き?」
と訊かれると、
「スシ!他のどんな食べ物より、キューバのご飯よりスシ!」
と答える。
もちろん回転しか連れて行けないけど、いつもは近所の「○○まる」へ。
ある日お散歩から帰ってきたサムライが新しい寿司レストランができた。と言い出した。
「日本語読めないのになんでスシだってわかるのよ?」
「だってわかるもーん」
おねだりされたし、アプリで予約できて待ち時間もないというし、試しに行ってみた、○○ローへ。
評判どおりお値段どおりってとこだったけど、お店はとても賑わってた。サムライも何も言わずに食べて満足した様子。
後日、
「こないだの新しいところといつものところとどっちが好き?サムライはスシならなんでもいんだよね?」
これは、今後サムライを同伴してスシに行く時は、安い方でいいよねという了解を得る私の作戦。
それに気づいたのか、サムライはニンマリしながら、
「あっち」と、○○まるの方角を指さしたのだった。
やっぱり違いはわかるんだ。ま、いいよ、おいしいものがわかるってことはいいことだ。
でも、大好きなザンギとフライドポテトも食べてもらいます。だってサムライの胃袋は底なし井戸なんだから。